読み物

香里

Sorry Japanese only

『復讐トライアングル』

 

「いったぁい…」

理沙はつぶやいた。昨日階段を踏み外して捻ってしまった足首が、朝になってもズキズキと痛むのだ。布団をめくってみると、両方の足首が腫れている。特に右足がひどい。ベッドから起きて立ち上がろうとしたが、左足はともかく、右足を床につけることができなかった。

「これ、もしかして骨折してるのかなー…病院行っておこうかな」

理沙は会社に電話をし、休みを取って病院に行くことにした。

 両足が痛むので、赤ちゃんのようにハイハイをして、身支度を済ませる。近所に外科の病院があったのを思い出し、そこに行くことにした。

「でも、歩いて行けないよー、タクシー呼ばなきゃ」

理沙は電話をして、タクシーを呼んだ。部屋を出て、壁に手をつき、左足だけのケンケンで何とか外に出る。理沙の部屋は2階なので、階段を降りなければならなかった。手すりにしがみつくようにして、右足をかばいながら降りる。

 運悪く外は雨だったが、タクシーはもう待っていた。理沙は濡れながら何とかそれに乗り込む。若い女性のドライバーだった。

「山丘外科までお願いします」

「はい」

タクシーは動きだした。ドライバーが聞いてくる。

「足どうかしたんですか」

「ええ、昨日捻っちゃって…今日になっても痛みが取れないんです」

「まあ、大変。骨折してないといいけど」

「そうですね」

「どっちの足?」

「右足が特に腫れてるんですけど、両足とも痛くて…」

「ええ!よく歩いて来られたわね。痛かったでしょう」

ドライバーはすっかり同情して、病院につくと、

「看護婦さん呼んできてあげるわ」

と言って、雨の中病院の中に入っていった。間もなく、若い看護婦が一人、ドライバーと一緒にやってきた。

「足、痛みますか」

「ええ」

「歩けますぅ?」

「右足は痛くてつけなくて…左足なら何とか」

「車椅子持ってくるって言っても、この雨だし…」

看護婦は渋っている。理沙の足は、ズキズキとした痛みが強くなっていっている。その様子に気付いたのか、ドライバーが、

「両方から支えてあげたら?私も手伝うから」

と言ってくれた。

「それじゃあ…」

看護婦もうなずいて、肩を差し出した。理沙は二人の肩に両手を回して、立ち上がる。左足も、負担をかけてしまったせいか、さっきよりも痛む。両側から支えられて、何とか入り口まで着いた。

「段があるから気をつけてくださいね」

看護婦が言う。よいしょ、と昇ったとき、ドライバーの足元が、雨でつるりと滑った。

「ああっ!」

ドライバーがバランスを崩して、理沙の方に体重がかかる。彼女の体重と自分の重みが、左足に突然、もろにかかった。理沙が反射的に左足でそれを支えようとした瞬間、ブチィッ!!という鈍い音がし、理沙は思わず

「うあああああっ!」

と苦悶の叫び声をあげ、倒れこんだ。看護婦とドライバーが共倒れになり、ゴキッ!という嫌な音がした。

「くううっ…うあああ…!」

ドライバーが倒れこんで呻き、その隣で、看護婦が

「痛い…いたいいいい!だれかああ!」

と腕をおさえてわめいている。理沙も足の激痛に、声も出ない。病院の中から、数人の看護婦が出て来た。

 理沙たちはそのまま病院の中に運び込まれ、検査と手当てを受けた。

 その結果、理沙は右足の骨折と左足首および左膝の靭帯断裂。ドライバーの麻子は右足の捻挫と左腕の複雑骨折、看護婦の美加は両腕の骨折ということが判明、全員が入院することになった。

 

「全く、冗談じゃないわよ!」

両腕を肘の上からのLACギプスで固められた美加は、ベッドの上から理沙をにらみつけた。3人は同じ病室に入院することになったのだ。

「痛くて歩けないなら歩けないって、最初から言えばいいのよ!それを無理するから、あたしがこんな大怪我するはめになったんじゃないの!」

「ごめんなさい…」

理沙は右足にSLC、左足にLLCを装着され、身動きの全く取れない状況だ。

「ったく、二か月も両手が使えないなんて、冗談じゃないわよ!あんたのせいだからね!慰謝料よこしなさいよ!」

「そんな…」

すると、右足をシーネで固定し、左腕にスパイカギプスをはめた麻子が、

「いいかげんにしなさいよね!」

と美加に言った。

「元々、あんたが車椅子を持ってくることを渋ったから悪いんでしょうが!看護婦なんだから、患者の安全が第一でしょう!?それを雨だからとか何とか言って、自分が面倒くさかっただけじゃない!」

「なによ!あんたが支えようって提案したんじゃない!第一、いちばん最初に転んだのはあんたじゃないのよ!」

「それは…」

麻子は言葉に詰まる。美加が言った。

「ほらみなさいよ!あんたがいちばん悪いじゃない!」

するとそこに、

「美加くん、いいかげんにしないか!」

と、医者が入ってきて、美加を叱った。

「でも、先生!」

「看護婦が患者を優先するのは当たり前だろう!この理沙さんの足の怪我だって、元々はただの捻挫だったのが、こんな大怪我になってしまったんじゃないか!麻子さんだって、親切で申し出てくれたことだ。それを君は、看護婦失格だ!」

美加はふくれる。医者が理沙と麻子に向き直って、言った。

「本当に申し訳ない。病院側のミスで、こんな大怪我をお二人に負わせてしまって…治療費は全額病院の方で負担いたしますので、ゆっくり治してください」

麻子が尋ねた。

「それで、どのくらいで治りそうですか?」

「足の捻挫の方は、一か月もあれば完治するでしょう。しかし、腕の方は、かなり重傷です。完全に動くようになるまでは、何か月もかかるでしょう」

「そんな…」

理沙も尋ねた。

「あの、私の怪我も…?」

「残念ながら、理沙さんの脚は、両方ともかなりひどい怪我を負っています。右足は完全に骨折していますし、もっと心配なのは左足です。足首も膝も靭帯が完全に切れていますから、これから手術ということになるでしょう。今は痛み止がきいているので感じないかもしれませんが、それが切れれば我慢できないほどの痛みが襲うはずです」

「ええっ…」

「それに、半月板などにも損傷があるかもしれません。もしかしたら、杖なしでの歩行は難しいかも…」

「先生、そんな!」

「万が一の話です。全力で治療しますから、大丈夫ですよ」

美加が尋ねた。

「あの、先生、私は…」

「君は両腕の骨折だ」

医者は冷たく言った。

「しばらくギプスは取れないな。そのままで少し反省しなさい!」

「そんなあ…」

美加は半泣きになった。

 その後、三人とも徐々に痛み止が切れてきた。特に理沙の左足は、我慢できないほど痛みが激しくなってくる。

「うう…うぁあ…いたい…いたいぃぃ…」

理沙が呻くと、

「あたしだって痛いんだからね!我慢しなさいよね!」

美加がヒステリックに八つ当たりする。本当に痛いらしく、汗をかいている。麻子も、

「あうう…」

と時折うめいている。理沙の脚の痛みは耐えられないものになってきた。

「ううぅ…だれか…たすけて…」

看護婦がやってきた。血圧を測りながら、

「大丈夫ですか?今、痛み止を打ちますからねー」

と言う。助かった、と理沙が思った瞬間、その看護婦の持っていた血圧計が、理沙の左足の上に落ちた!

「ぎゃあああ!!うああああぁぁぁ…!ううっ…あ…足が…足がぁぁ…!!」

理沙が苦悶する。看護婦はおろおろして、

「ごめんなさい!今すぐ痛み止を持ってくるわ!」

と病室を出て行った。理沙は汗をびっしょりとかき、ものすごい激痛と闘いながら、痛み止を待った。

 

 何日か後、理沙は左足の手術を受けた。手術自体は成功したが、半月板を損傷していることが明らかになり、抜糸が済むと、すぐにギプスで固定され、理沙は絶対安静を言い渡された。

 ベッドの上で吊られ、固定された両足を見て、理沙は溜息をついた。

「あーあ、ついてないなぁ」

 すると、同じように足を吊り、左腕も全く動かせない麻子が、

「ごめんね、余計なことしたばっかりに、そんな大怪我させちゃって…」

と言った。理沙はあわてて首を振る。

「そんな、わたしが悪いんですから。それに麻子さんだって、そんな大怪我しちゃって…」

「わたしは大丈夫よ。でも、あの美加とかいう看護婦よね、ムカつくのは」

美加は検査に行っていていない。両腕が動かせないせいで理沙や麻子のように雑誌を見ることや食べることも自由にできず、イライラして八つ当たりし、看護婦たちにもワガママ放題で、嫌われている。

「元々あいつが悪いのよ。あいつがあのとき車椅子を持ってきていれば、理沙ちゃんだって軽い怪我で済んでたのよね。わたしだってこんな怪我しないで済んだしさ。絶対あいつが悪いのよ。復讐しないと」

「復讐!?」

理沙は言った。

「復讐なんて、そんな」

「そのくらいしなきゃ気が済まないわよ。あいつがいちばん軽傷なのよ。そんなの絶対に不公平だわ!」

「でもわたしたち、ベッドから動けないし…」

「そう、今は無理よね」

麻子は言った。

「でも、もう少し回復したら、絶対目にものを見せてやるわ!」

 

 それから一か月ほどが経ち、理沙も車椅子で動くことを許された。まだまだ歩くことはできないが、大きな進歩だ。麻子もスパイカギプスからLACになり、三角巾で腕を吊り、片松葉杖で院内を歩いている。美加だけが、痛みはとれたもののギプスを取ることはまだ許されず、相変わらず当り散らしてばかりいた。

「ねえ、復讐のことだけど」

美加がいない隙に、麻子は言った。

「わたし、考えたのよ」

「なんですか?」

理沙も、少しは美加に思い知らせてやりたいと思っていた。麻子は言う。

「わたし、少しずつリサーチしてたのよね。そしたらあの美加って女、看護婦仲間の中でもすっごい評判悪いのよ。怪我する前から、ちょっと美人だからって鼻にかけて嫌われてたんですって。それで大怪我していい気味だと思ってたら、あいつの世話は看護婦がやらなきゃいけない訳じゃない?食事させてもこぼすって怒られ、下の世話もへたくそだって怒られ、手伝ってやってるのに感謝もしないって、看護婦もみんなストレスためてるのよ。だからね、看護婦もみんな巻き込んで、あいつに復讐するの!」

「そんなにうまくいくかしら」

「協力者はそれだけじゃないのよ。あの、山丘先生っているじゃない?最初に美加を叱ってくれた先生」

「ああ」

「あの先生、院長の息子で、実質的な院長なんだって。美加って、あの先生を狙ってるらしくて、すごいアタックしてるんだけど、先生の方はうんざりしてて、美加のこと何とかしてほしいって、看護婦たちに言ってるらしいわ。絶対に協力してくれるわよ」

「でも、どうやって…」

「それは考えてあるの!」

麻子は得意そうに言った。

 

その二日後。

「美加さーん、具合どうですかあ」

看護婦が病室に入って来た。美加はギプスで固めた両腕を三角巾で吊っている。

「具合?いい訳ないでしょ!最悪!もう、早くこのうざったいギプス外してよ!」

美加がわめいていると、山丘が入って来た。美加の態度がころっと変わる。

「うーん、でもまだちょっと痛いかもー。ほら、もしかして骨がまだちゃんとくっついてないのかもしれないわ…。先生、診察してくださぁい」

「どれどれ」

山丘がやさしく美加の方に行く。

「まだ痛い?」

「ええ、まだ痛くて動かせないと思うわ…ああ、いったぁい…」

麻子がにやりと笑う。山丘が言った。

「そうか、それじゃあちょっと、レントゲン撮ってみようか。歩いていける?」

「だめですぅ。両腕がこんなんだと、こわくて…先生、一緒に行ってくださぁい」

美加は山丘に甘えるようにして、病室を出て行った。

 それから一時間後、美加は戻って来た。理沙はそれを見て、笑い出しそうになる。美加は

「何がおかしいのよ!」

とヒステリーを起こした。美加は車椅子に乗せられている。何と両腕ともスパイカギプスをはめられ、以前よりも不自由になっているのだ。

「美加くん、我慢してくれ。骨折の経過が良くないんだ」

山丘が、わざと深刻な顔で言った。

「これからは絶対安静だ。もしかしたら一生腕が動かなくなるかもしれない…」

もちろん嘘だが、美加は真っ青になった。

「そんな…いやだ!」

「残念だが、その可能性はある」

「いやだ!本当は痛くないのよ!ギプスを外してえ!!」

「そんな嘘をついても無駄だよ。君の腕の骨折は、実はかなり深刻なものだったんだ。君がショックを受けると思って伏せていたんだが…複雑骨折をしていて、神経や筋にも損傷が…」

「嘘よ!転んだくらいでそんな大怪我する訳ないわ!」

「美加くん、認めたくない気持ちはわかるが…」

美加は泣きそうな表情になっている。ちょっとかわいそうだ。麻子と理沙は、顔を見合わせた。もう懲りただろうし、種明かしをしてもいいかも…。

 麻子が口を開こうとした瞬間、美加は車椅子からぱっと立ち上がった。

「あたしの腕がそんな大怪我だなんて…絶対に信じないわ!」

そう叫ぶと、美加は病室から駆け出していった。

「危ない、そんな腕で走ったら…!美加くん!」

看護婦や山丘が追い掛ける。理沙も車椅子を看護婦に押してもらい、追いかけた。麻子も松葉杖をついて、追ってくる。そのときだった。

「きゃあああああああ!」

美加の叫び声とともに、ガンガンガン!というすごい音がした。音のした方に、山丘たちがいる。非常階段だ。

「大変だ…!誰か、急いで担架を!」

山丘が言った。理沙と麻子は、立ちすくんだ

 美加は階段の上段から落ちたらしく、いちばん下にぐったりと倒れこんでいる。腕のギプスは砕け、辺りに散乱している。

「うう…うぁぁ…」

うめき声が聞こえる。看護婦たちが美加を急いで運んだ。

 検査の結果、美加の怪我は重傷だった。ストレッチャーで病室に運ばれてきた美加を見て、理沙と麻子は思わず眉をひそめた。

 頭全体が包帯で覆われ、鼻も骨折したらしく、テープで固定されていた。首は捻挫したらしく、ブレースをつけている。両腕のスパイカギプスはもうイミテーションではない。肋骨も折れ、しっかりと固定されている。足は両方とも複雑骨折してしまっていた。両足にLLCを巻かれている。全身が白いギプスに固められ、まるでミイラのようだ。

「命に別状はないですよ」

看護婦が言った。

「まあ、治るまでにはだいぶかかるでしょうけど、これで懲りたでしょ」

 

 三日後、麻子は退院した。松葉杖は取れたが、腕にはまだSACが巻かれ、三角巾で吊っている。続いて理沙も退院した。左足のギプスはまだ当分取れないが、右足の骨折はだいぶ回復し、両足にギプスという状態ではあるが、何とか松葉杖で移動できるようになったのだ。

 美加は懲りたのかおとなしくなり、ワガママも言わないようになっていた。

 

 それから更に三か月ほどが経ち、通院を続けていた理沙の左足のギプスがやっと取れることになった。

「しばらく装具は着けることになるし、松葉杖も取れないからね」

山丘が言ったが、理沙はギプスを取れるだけで嬉しい。

「あの、そういえば、美加さんてどうなりました?」

「ああ、彼女?昨日退院したよ。まあ、まだ完治した訳じゃないから、車椅子だけどね。骨折の程度もひどいし」

「そうですか…」

理沙は装具をつけ、すっかり慣れた松葉杖で病院を出た。

 

「理沙さん」

病院を出たところで、声をかけられた。

「あ、美加さん…」

振り返ると、車椅子に乗った美加がいる。両足にLLCをつけ、両腕にもSLC、頭にも包帯が巻かれている。

「あの、退院したんですってね。おめでとうございます」

「ありがとう」

美加は笑った。理沙は安心する。

「理沙さんは、脚、よくなったみたいね」

「ええ、今、ギプスが外れたんです」

「いいわね、私も早く外したいわ。あの日から、もう半年経つんですものね」

「ええ」

「ここで、転んだのよね。あなたが両足を怪我してて…」

そういえば、病院の入り口で、理沙たちは転んで大怪我をしたのだ。

「あたし、ずっとあなたに言いたいことがあったのよ」

美加が言った。理沙は、え?と聞き返す。

「なんですか?」

「それはね…」

美加は言い、柔らかい表情から一転、突然、鬼のような表情になった。

「あんたのせいで、あたしはこんな目にあってるのよ!!」

理沙はとっさに逃げようとしたが、美加の車椅子に素早く道を遮られてしまった。理沙は松葉杖のまま動けず、立ちすくむ。

「美加さん…」

「あんたがあの日病院に来なければ、あたしは転んで腕を骨折することも、階段から落ちてこんな大怪我をすることもなかったのよ!あたしの足は両足とも複雑骨折をしてて、もう完治しないわ!腕だってそうよ!許さないわ!!」

美加は、ギプスをした脚で、思いきり理沙の膝を蹴った。理沙の膝が、ありえない方向にぐにゃりと曲がる。

「ぎゃあぁぁあっ!」

激痛に、理沙は叫び、思わずその場に倒れこんだ。美加は松葉杖を使って立ち上がり、固いギプスをはめた脚で、何度も理沙の足を踏み付けた。骨の砕ける嫌な音がし、あまりの痛みに、理沙は苦しみ悶えながら、気を失った。

 

 気が付いたときには、病院のベッドにいた。

「大丈夫かい?」

山丘がいる。理沙は、

「わたし…美加さんは?」

と尋ねた。

「彼女は、警察に引き渡したよ」

山丘は言った。

「それより、君の怪我が…。ギプスでひどく蹴られたり踏まれたりしたんだろう。何か所か折れたり、粉砕骨折したりしている。ひどい状態だ…もう君の脚は治らない」

「そんな…!」

「とにかくギプスで固定しているが、絶対安静だ。半年は入院することになるだろう。お大事に…」

理沙は、自分の脚を見た。そこには、固く真っ白いギプスでつま先から太腿まで固められた、自分の両足がある。

「いやだ…先生、助けて!」

「どうしようもないんだ…」

山丘は出て行った。理沙は一人になった。

「あいつのせいだわ…あいつのせいで…」

暗闇の中で理沙が思い浮かべたのは、美加ではなかった。麻子である。

「あいつが復讐なんて言い出さなければ、美加さんがあんな大怪我をすることも、逆恨みをしてわたしの足をぐちゃぐちゃに折るなんてことも、なかったんだわ…絶対に復讐してやる!」

理沙はギプスで固めた脚を見ながら、ずっとつぶやき続けた。