--------------------------------------- 出演 :新婚の夫婦
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シーン1
足取りも軽く お土産を手ににこにこと自宅へ向い商店街を歩く 男 角を曲がる なおも歩き続ける男
やがて新婚らしきハイツの前、 玄関にたどり着き 「ただいまぁ!!」 元気よく言うのだが 中からは
かすかな声で 「お帰り」と言うだけ いつもなら 玄関まで出迎えてくれる可愛い妻だが今日に限って・・・・
男は 不審におもいながら自分の鍵で扉を開け中へ入る。
部屋の奥から 妻の声はするが出てこない
「おい どうしたんだ? 風邪でもひいたの?」
と言いながら奥の部屋に入ると
私の顔を見て 照れ笑いしながら
「やっちゃった ごめん」と舌をだしながら 足のギプスを見せる妻がいた。
傍らには 一組の松葉杖が立てかけられており
彼女の怪我が 酷いものだとすぐに理解ができた。
おもわずお土産の包みを放り投げ 妻にかけよる主人
「どうしたんだよ?」
「足 この足 どうしたんだよ!」
cast fetish
彼女は太股まで巻かれた純白のギプスを優しく撫でながら今日の出来事を彼に話した。
彼女が夕飯の支度の買い出しに出た際に階段を踏み外し転げ落ちたと聞いて彼は「まったくドジだなぁ〜お前は」と微笑んだ。
彼女は口を尖らせ「だって・・・近所のスーパーがタイムサービスの時間だったしエレベーター待っててもなかなか来ないし早く行きたかったんだもん」とふてくされた口調で彼に言った。
彼は彼女の足に太く巻かれたギプスに手を伸ばし優しく撫でながら「絵美子、足は痛くないかい?」と声をかけ自分の方に抱き寄せた。
そんな二人を見つめる一組の松葉杖だった。
2006年09月23日 02:01
彼女は、「あ、ごはんの支度しなくちゃ」と言い、なれない松葉杖をつきながらキッチンへ行った
「ちょっと待っててね」彼女は白いギプスの足をかばいながらご飯の支度をしていた。。。
2006年09月23日
08:30
まじで? 夫:「いいよ そんな足じゃ 無理だよ」
夫は台所で 冷蔵庫を開けようとしている妻を止めた
夫「でも そんな足でよく入院せずにすんだなぁ」
妻:「最初はね 入院勧められたんだけど 結婚早々 入院じゃ恥ずかしいなぁ」 って先生に言ったら 自宅療養の条件として足を全部固定されたの」
夫「そうなんだぁ 無理しなくていいのに・・」
妻「でも、そうしたかったの 私も頑張るから 助けてね」
夫「分かったよ ともかく今日は店屋物をとろう」
2006年09月23日 13:32
そして、夜は更け新しい朝が訪れた。
秋の涼しい風が身体を舐めるように駆け抜ける感触で彼は目を覚ました。
そして横に寝ているはずの妻を捜すがそこには妻の姿は無かった彼は飛び起き彼女の姿を探した。
彼女は隣の部屋の窓を開けようとしていた・・・
馴れない松葉杖を脇にはさみ懸命に窓のロックを解こうとしていた時に彼の気配を感じ振り向き「ごめん、起こしちゃった!?」と微笑んだ。
彼は思わず彼女に駆け寄り「絵美子、そんな足で無理するなって・・・また転けて怪我が酷くなったら次は入院だぞ!」と優しくいいながら彼女をベットに座らせた。
彼女は小さな声で「ありがとう」と彼の耳元で囁いた。 足を強固に固めているギプスを眺めながら・・・・・
2006年09月23日 13:42
まじで?
「さぁ 行ってくる 何もしないでじっとしてるんだよ」 と夫は自宅を後にした。
ギプスをはめて始めての 家事が始まる・・・・
掃除機を使おうと思ったが 足が固定されているため
思うように上半身が動かない
しかもまだ、無理をすると幹部に微弱な電気のような痛みが 走り昨日の事故後の痛さを少し思い出した。
「やめとうこっと また少し痛くなってきちゃった」
そうつぶやいた彼女はソファーにゆっくりと腰をかがめ
ギプスの足を両手で抱えソファーの上に持ってきた
医者に言われたように足のしたにクッションを敷いて 体を反らしリラックスした体制で
落ち着いてギプスの足を眺めるのであった
彼女は目を開け辺りを見回す・・・・
どのくらいの時間が経ったのだろう彼女はソファーの上で寝てしまった様だった。それもそのはず昨夜は足の痛みの影響で寝付けなかったのだから仕方ない。
自分が寝てしまった事を理解し我に帰った彼女は「いっけな〜い!!夕飯!!」と言いながらソファーから降りた。
その瞬間「ゴツン!!」と鈍い音と共に彼女の足に激痛が走った。慌ててソファーから降りた為ギプスの足をフローリングの床に叩きつけてしまったのである。
「痛っ・・・・・」と言いながらギプスを撫でながらうずくまる彼女。
数分後、痛みが退き彼女は安心し胸を撫で下ろした。
まじで?
「ほーーーーーぉ 結構丈夫なんだなぁ ギプスって」
まじまじとギプスを眺め ゆっくりと下から上までギプスを さわる彼女
「よーーし どうせ長いギプス生活なんだから 買い物に
いこっと」
彼女は苦労しながら外出着に着替え 持ち物を確認する 「お財布よーーし 携帯よーーし タオル、ハンカチ
よーし」
とすべてをリュックサックに詰め込む
松葉杖を持ち 慣れない様子で玄関へと向かう彼女
「あっ そっかぁ 当分 靴は一個しか使わないんだぁ」
ギプスがはまっていない靴を履くにも一苦労の末 やっと外に出た彼女
いつもと違う景色だが なにか空気が新鮮なように感じる
すがすがしい気分もつかの間
お向かいの奥さんが 慌てたように出てきて彼女に声をかける
「あらーーーー どうしたの? 骨折?」
妻「ええ そうなんですよーーー 昨日ねスーパーで 転んじゃって ・・・・・ 」
「大変ねぇ うちの子も昨年 足を骨折して大変だったのよ お風呂とか 着替えとか トイレも不便でしょぉお・・」
話だすと長い奥さんだから 苦笑しながらお辞儀をして こつこつと 歩き出す妻
まだ後ろから見ている目線が背中に突き刺さるのを感じながら バス停へと向かうつまであった。
2006年09月24日 02:57
バス停のベンチに座りバスを待つ彼女の痛々しい足に道を行き交う人々の視線が釘付けになるが彼女は気にせずにギプスから出た足の指を動かしながらバスを待った。
数分後、バスが到着した。 彼女は脇に松葉杖を挟み一歩一歩慎重に歩きバスへと乗り込んだ。
彼女はバス出入り口の段差を心配して居たが最近主流の「ノンスッテプバス」と呼ばれる段差のないバスに感激しながら座席に腰を下ろした。
バスは滑るように発車した。目的地は5つ先のバス停、怪我をしていなければ歩いてそんなに時間の掛からない場所。
彼女は「暑っ〜」と言いながらリュックからタオルを取り出し 額に吹き出た汗を拭った。
そして車窓の風景をしばらく眺めてるとバスは目的のバス停へと滑り込む。料金を支払い下車する彼女に運転手が「焦らずゆっくり降りて構いませんよ」と微笑みながら彼女に声掛けをした。
彼女は「ありがとうございます」と運転手に挨拶しバスを後にした。
馴れない松葉杖・・・時々バランスと崩しそうになる。
それでも懸命に一歩、そしてまた一歩と歩いて行く彼女・・・ 周囲の視線は彼女のギプスに集中する。
彼女は心の中で「みんな私を見てる・・・」と思い通常では味わえない優越感に浸っていた。
昼下がりのアーケード街で・・・
2006年09月24日
09:48
買い物もそろそろ終わりという頃
後ろから 「すみません」
と男の人に呼び止められた。
振り返るとそこには、白髪交じりの中年で首からはプロのような大きなカメラを持ち落ち着いた感じの男が立っていた。
「はい? な・なんですか?」
男「あのぉーー 写真撮ってもいいですか?」
なんて不躾なひとなんだろう思ったが ギプスをはめて松葉杖を持ち 化粧も取れかけた 今の自分の写真を撮りたいという理由が気になった。
のりこ「えーーー 私の写真? こんな格好の私?」
男「ええ ギプスをしてる女性のアート写真を撮ってるんです
・・・・・」
のりこ 「はぁ?」
男 「怪我をして包帯やギプスをしている女性の痛々しい姿の写真を撮ってコレクションしているんです。」
紀子「はぁ????????? 怪我している人がいいの?」
男 「ええ でもあなたのように若くて綺麗な人はとくに
撮りたいと思って・・ つい御迷惑とはおもいつつ声をかけてしまいました。」
不審に思ったが男の落ち着いた態度と理由を隠さない正直さが
男の目からひしひしと伝わったし、何より褒められた気分がしてその申し出に嫌な気分はしなかった。
彼女の顔色を伺っていた男はのりこが一瞬笑みを浮かべた のを見逃さず 話を続けた
男 「ええ そうです。あなたはとても綺麗だし
今、僕が撮っている作品のギプス部門のメインキャラに使いたいと思って声をかけさせて貰いました。 もしよろしければ綺麗な場所であなたの写真を撮りたいと思って・・・・・」
マスターの説明によるとここは現在の病棟が出来る以前に使われていたらしい・・・
今は病院としての機能は果たしていないがマスターの為に整備され大切に保管さえれていたのだった。
何故かと言うと先程の医者はこの病院の経営者でマスターとは幼い頃からの友人であった。
また彼もギプスフェチでギプスに関われる仕事として医者の道を選んだのだった・・・
先程、借りた鍵を取り出し扉をマスターは開いた。
そこには、まだ現役の様な病院の受付だった。 電気も通電しておりいつでも病院としての機能を復活できそうである。
周囲には車椅子、ストレッチャー、等の備品もそろっている 病室を覗くとベットにはいつでも患者を迎えれそうである・・・
紀子と真千子はベットに横になり入院患者の様な感じで撮影をした。
その時、マスターの友人の医者である吉田が病院食を持ってきて「これ、が有ると更に雰囲気が出るんじゃない?」と二人の前に置いた。
もう入院患者気分の二人は大喜びしていた。
両腕ギプスの真千子は一人では食事が出来ない・・・
紀子は車椅子に乗ると真千子の横へ行き真千子の口へ食事を運んだ。
思いがけない食事シーンが撮れマスターは喜んでいた。
ある程度の撮影を済ませ次は現役の病棟での撮影に入る二人・・・
待合室では来院している患者との談話風景などを収録し総合病院での撮影は終了した。
マスターは旧病棟の鍵を返し車に乗り込んだ、ウェルキャブバンは次の撮影ポイントへと向かった。
総合病院を後にした三人は近くの埠頭へと着いた。 「潮の良い香り〜」と紀子は言うと深く深呼吸した。
埠頭では船員との雑談などの情景を撮影ができたのであった。
これで、紀子と真千子のデビュー作の撮影は完了した。
そして、喫茶店に三人は戻った。
マスターは機材の入ったバックから何やら取り出した。
そう真千子の両腕にはまったギプスを外すためのギプスカッターである。
紀子は「うわっ!!出た・・・学生の時にそれでギプス切るの怖かった」と小言を漏らした。
マスターは「大丈夫だよ。これの刃は回転しなくて振動で切るんだよしかも硬い物だけ」と紀子にカッターの説明をした。
マスターはプラグをコンセントに差し込み真千子の元へと行った。
スイッチを入れると掃除機に似たような音を出すギプスカッター
刃がギプスに当たり切れ始める・・・ そして真千子の腕は解放されたのであった。
「ノリちゃんのギプスもカットしようか?」と冗談を言うマスター・・・
喫茶店のラボは笑いで満ちていた。
それから数時間、三人はギプス談義で盛り上がっていた。
そして、マスターに見送られ帰路につく紀子と真千子だった。
紀子の自宅マンションの前に二人は到着した。 真千子は「ここに置いていい?」と紀子に聞くと紀子の太股に夕飯の材料を置いた。
紀子は袋に入れられたギプスを抱え持ち帰る真千子を見送った。
紀子は、車椅子をこぎながら部屋へ戻った。
大好きなココアを入れ自分の足に巻かれたギプスを撫でながら今日の事を思い出していた。
「今日は、一日面白かった」と呟いた。
その時、彼女はふと思った。 「私も、ギプスフェチになったのかなぁ。。」
「このまま、ギプス外れないといいなぁ。」と思った
彼女は、夕食のしたくも忘れ自分のギプスを見ながら撫でていた・・・・
それから時間は流れた・・・
いよいよ明日、紀子のギプスが外れる日が訪れるのであった。
その晩、夫は次に体験出来るか分からない紀子のギプスを沢山触った。
紀子はその時、夫もギプスフェチだと確信した。
そして、夜が明けいよいよ紀子のギプスを外す日がやって来た。
骨折した時は「早く外したい」と思っていた紀子、
しかし今はギプスの虜になった紀子・・・ギプスを外すのが嫌だった。
病院に着き順番を待つ紀子、そして名前が呼ばれた・・・・
真千子と同じような工具で切られる思い出のギプス・・・・ あれほど嫌だったギプス・・・早く外したかったギプス・・・
でも今はそんなギプスを好きになっていた紀子だった。
辛かったけど沢山の思い出の詰まったギプスを紀子は貰って帰る事を決めた。
そして、ギプスの中から久しぶりに自分の足が出てきた。
これから、歩ける様にリハビリをする紀子であった。
それから、リハビリを続け支えの松葉杖も無しで歩けるようになった紀子、
この記念にギプスをはめていた頃に出番の無かった靴を取り出し二足ちゃんと並べ靴を履いた。
夫に「ちゃんと歩けるよ」と紀子は笑顔でいった。
そして、二人は抱き合いキスをした。
それから数年の月日が流れ普通の生活を営む紀子だった、
そして夫もいつもと同じ足取りで、お土産を手ににこにこと自宅へ向い商店街を歩く
いつもと角を曲がる!!そしてなおも歩き続ける夫
やがて新婚当時から住むハイツの前に着きエレベータを下り玄関にたどり着き「ただいまぁ!!」元気よく言うのだが中からは・・・
かすかな声で「お帰り」と言うだけいつもなら 玄関まで出迎えてくれる可愛い紀子だが今日に限て・・・・
夫は不審におもいながら自分の鍵で扉を開け中へ入る。
部屋の奥から紀子の声はするが出てこない
「おい どうしたんだ? 風邪でもひいたの?」
と言いながら奥の部屋に入ると・・・・
私の顔を見て照れ笑いしながら
「ごめん!!またやちゃった!!」と舌をだしながら
車椅子に乗り今度は両足の太股までギプスをはめた紀子の姿だった!!
一完
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